・仙台市交通局1000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
1102以下4連
1102以下4連
2006.5.14 南北線八乙女駅にて撮影
 1985年、2年後の南北線開業に備え登場した地下鉄用電車で、アルミ製20m級車体の4扉ロングシート車です。ただし、先頭車は中間車と同じ客室寸法を確保した上で先頭部分を追加した構造のため車体長22mとなりました。
 編成は2M2Tの4両で、直流1500Vの電機子チョッパ制御車です。台車はボルスタレス式の空気バネ台車とされ、ブレーキには電気指令式電磁直通ブレーキが採用されています。更にATO(自動運転)装置を装備するのも特徴で、初めて「ファジィ制御」が取り入れられたことでも有名なようです。
 開業時までに4連19本、1992年の八乙女〜泉中央延伸時に4連1本、1996年には輸送力増強用に1本が製作され、4連21本の陣容となりましたが、2004年以降、更新工事により1000N系化が進んでいます。
 走行音[sdc1ka.rm/334KB]
 2相2重式のサイリスタチョッパ制御で合成周波数400Hzという仕様だそうですので、この通り、低周波の音が聞こえてきます(理論上は200Hzのはず)。低周波起動という言葉も当時の新車紹介記事などで見かけるのですが、どうなんでしょうか。言われてみると動きだしの一瞬だけ低い音が聞こえなくもないですが…。
 録音は南北線長町一丁目→河原町間です。
 走行音(最終増備)[sdc1kb.rm/435KB]
 こちらは1996年に1編成だけ製造された最終増備車の走行音です。搭載機器は特に変化していないようで、走行音は特に変わらないようです。どちらかというと接客設備の差異が多いようですね。
 録音は南北線長町→長町南間です。
・その他の写真
 量産第一陣に属する第5編成、1305号車から1605号車にかけての室内です。1985〜1987年頃の製作と言うことで、国鉄に当てはめると205系電車くらいの世代に相当するわけですから、このように簡単な袖仕切の板があるのはある意味当然かもしれないですね。独自のものとして、袖仕切の上に、風よけのため(?)の透明な板があるのも特徴です。
 2005.2.21 南北線富沢駅にて撮影
 こちらは最終増備車である第21編成、1221号車から1121号車の室内です。袖仕切の形状が変更され(営団地下鉄あたりで見たような?)、座席もバケットタイプに変化しています。モケットの柄も現代風(?)に見えますし、マップ式とLEDを併用した案内表示器も設けられました。この車両の時点でVVVF制御を採用することもできたと思うんですがね…。
 2005.2.21 南北線富沢駅にて撮影
 1202号車のチョッパ装置です。第2編成ということで、量産第一陣のものになりますが、営団地下鉄などに当てはめるとかなり新しい世代に相当しそうです。フロン沸騰冷却などの標準的な冷却方法が既に確立されており、当然のように採用したものと思われます。
 2006.5.14 南北線八乙女駅にて撮影
 1302号車の台車です。外側にブレーキディスクがあるのと、住友金属製らしきマークが見える以外、この角度だと何が何だかよく分かりませんね。
 2006.5.14 南北線八乙女駅にて撮影

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