・5000形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
5601以下6連
第1編成である、5601以下6連
2006.10.29 南北線自衛隊前駅にて撮影
 1995年、南北線開業時(1971年)から運用されていた2000形の置換えを目的として登場した車両です。
 従来車は連接車体の8連だったのに対し、当形式は18m級車体4扉のボギー車6連とし、編成全長は従来車と同じでドア数は増やし、乗降時間の短縮や混雑緩和を図ることとなりました。車体はアルミ製とされています。
 札幌市営地下鉄は全てゴムタイヤ方式であるため、当形式も例外ではなく、ゴムタイヤ式の台車を装備し、札幌市営地下鉄では初めて(市電では採用済み)のVVVFインバータ制御車両となりました。750Vの第3軌条集電式であるため、IGBTの耐圧が低かった当時から2レベルインバータが採用された模様です。5000形は1台車につき2モータ装備であるため、1C2M×2群の制御装置を各電動車に搭載する構成とされています。
 1999年までに6連17本が製作された後、2009年と2010年にも1編成ずつ製作され、2011年4月現在、6連19本が活躍しています。3000形の置き換えのため、もう少し増備されるようです。最近では南北線各駅へのホームドア設置の予定があり、ワンマン対応化工事も実施されています。
 01編成走行音(日立その1)[spr5kh1a.mp3/715KB]
 5000形の第1編成は日立製のVVVF装置を搭載していて、この編成のみ、甲高い非同期モードの音が特徴となっています。ワンマン改造により、日立車は次々と18編成と同タイプの音に変わっていますが、第1編成だけは未改造で、音の変化もありません。それにしても、南北線はとにかく高加速なのが特徴です。4.0km/h/sと言われていますが、体感的にはもう少しありそうな…。
 録音は北18条→北24条間です。
 03編成走行音(日立その2)[spr5kh2a.mp3/908KB]
 日立製のVVVF装置を搭載する量産車で、第3編成の走行音です。ほぼ一定な音の非同期モードではありますが、第1編成と比べてだいぶ低い音に変わっています。このタイプは02、03、12〜15編成に採用されていて、多数派だったのですが、ワンマン改造が進んだ結果、2011年初頭には消滅してしまったようです。
 録音は北34条→北24条間です。
 05編成走行音(東芝)[spr5ks1a.mp3/639KB]
 東芝製のVVVF装置を搭載する第5編成の走行音です。日立製の量産車とよく似ていますが、非同期モードがやや低い音のようにも感じられます。タイプとしてはJR東海の700系新幹線や名鉄3100系、JR西日本223系2000番代の東芝車などと同系統の音と思われます。04、05、16、17の4編成に採用されています。
 録音は北12条→北18条間です。
 07編成走行音(三菱)[spr5km1a.mp3/766KB]
 三菱製のVVVF装置を搭載する第7編成の走行音です。三菱製だけは「ヒュゴゴゴ…」と鳴る非同期モードで、223系2000番代や北越急行HK-100形などで採用される、音程がどんどん上がっていくタイプの非同期モードとなっています。06〜11の6編成に採用されましたが、ワンマン化の際にやや音が変化しています。
 録音はさっぽろ→北12条間です。
 14編成走行音(日立その2)[spr5kh2b.mp3/876KB]
 日立製のVVVF装置を搭載する量産車のうち、製造時期がやや離れた、第14編成の走行音です。03編成と特に差はないと思われます。
 録音は自衛隊前→澄川間です。高架区間での録音です。
 16編成走行音(東芝)[spr5ks1b.mp3/643KB]
 東芝製のVVVF装置を搭載する車両のうち、製造時期がやや離れた、第16編成の走行音です。05編成と特に差はないと思われます。
 録音は平岸→中の島間です。この区間は自動放送で「皆様、地下鉄をご利用頂きまして…」の一節があるんですね。昔の大阪市営地下鉄を思い出す言い回しです。
 18編成走行音(日立その3)[spr5kh3a.mp3/677KB]
 久しぶりに増備された第18編成の走行音です。日立製のVVVF装置ではありますが、JR東日本E531系やJR北海道789系1000番代などのような、「ヒュゴヒュゴ…」系の非同期モードに変化し、純電気ブレーキ(日立流に言えば全電気ブレーキですが)の採用などの変化も見られます。停車時の音もE531系などとほとんど同じものです。第19編成も日立製が採用されている模様です。
 録音は中の島→平岸間です。
 
 02編成走行音(日立・ワンマン改造)[spr5kh4a.mp3/762KB]
 日立製VVVFでワンマン改造された、第2編成の走行音です。ワンマン改造時にVVVF装置の制御プログラムが変更されたようで、第18編成と同様の音に変わりました。
 録音は北18条→北24条間です。
 04編成走行音(東芝・ワンマン改造)[spr5ks2a.mp3/761KB]
 東芝製VVVFでワンマン改造された、第4編成の走行音です。減速時の、回生ブレーキの有効速度が広がったようで、停車寸前まで非同期モードの音が聞こえてきます。それ以外の変化はないと思います。
 録音は北18条→北24条間です。
 11編成走行音(三菱・ワンマン改造)[spr5km2a.mp3/762KB]
 三菱製VVVFでワンマン改造された、第11編成の走行音です。非同期モードの音が、東京メトロ08系や、一部の新交通システムで聞くような、あまりはっきりしない、比較的早い変化のタイプに変わったようです。回生ブレーキについては他メーカと同じく、純電気ブレーキ化されているようです。
 録音は北18条→北24条間です。
 12編成走行音(日立・ワンマン改造)[spr5kh4b.mp3/880KB]
 第2編成と特に変わりませんが、比較的後期製造の日立車からのワンマン改造車です。第2編成の走行音と特に違いはないと思います。
 録音は北24条→北34条間です。
・その他の写真
 ワンマン改造後の5614以下6連です。ワンマン改造車では、写真ではわかりにくいですが、側面中央付近の上部、ちょうど車側灯の隣に、車号が書かれています。従来は側面の車号標記は下部にしかありませんでしたが、ホームドアが設置されると隠れてしまうための処置と思われます。
 2011.5.5 南北線自衛隊前駅にて撮影
 5201号車から5101号車にかけての室内です。大型の袖仕切りや片持ち式座席などが特徴となっています。
 2006.10.29 南北線麻生駅にて撮影
 5204号車から5104号車にかけての室内です。01編成と同様、ドア上の表示器はマップ式とLEDによるフリーパターン表示の併用式となっています。
 2011.5.5 南北線真駒内駅にて撮影
 5218号車から5118号車にかけての室内です。ドア上の液晶モニタ、貫通路へのガラス扉の追加などが特徴となっています。
 2011.5.6 南北線真駒内駅にて撮影
 5301号車の日立製のVVVF装置です。第1編成だけはこのような小ぶりな形状が特徴となっています。
 2011.5.5 南北線自衛隊前駅にて撮影
 5314号車の日立製のVVVF装置です。02、03、12〜15の6編成に共通の外観で、01編成よりも大型化しています。ただ、日立製らしい形状なのはこちらですね。箱の形からは、01編成と制御単位が違うのではないかとも思えてしまいますが、実際のところはどうなんでしょうかね。
 2011.5.5 南北線自衛隊前駅にて撮影
 5317号車の東芝製のVVVF装置です。04、05、16、17の4編成で使用されています。豪雪の北海道とは言え、地下区間とシェルターに覆われた高架区間しか走らず、雪の付着も考えられないというのに、通風孔が見えないパワーユニットの構造というのも珍しいものですね。上部だけ突き出した構造というのも珍しいと思います。
 2011.5.5 南北線自衛隊前駅にて撮影
 5311号車の三菱製のVVVF装置です。06〜11の6編成で使用されています。パワーユニットの外観はJR車でもいくつかの車種で見かけるようにも思いますが、この車両の登場時期よりだいぶ経過してからの採用例が多いのではないでしょうか。
 2011.5.5 南北線自衛隊前駅にて撮影

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