・8000形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
8925以下7連
編成単位で製造された1次車8925以下7連
2006.10.29 東西線宮の沢駅にて撮影
 1999年の東西線琴似〜宮の沢間の延伸に合わせ、1998年度に登場しました。
 車体は在来車である6000形と同じ18m3扉のボギー車であり、5000形と同じくアルミ車体となりました。
 駆動システムは5000形とは異なり、左右の車輪に独立してモータが搭載されており、1台車当り4モータ搭載、1両の電動車には1C4Mの制御装置2組を搭載する構成とされています。1500V架線集電方式であるため、5000形に続くIGBTによるVVVFインバータ制御の採用でありながら、東芝製は高耐圧IGBTによる2レベルインバータ、日立製、三菱製は低耐圧IGBTによる3レベルインバータと、2種類が混用されています。
 1998年度には延伸開業対応で7両編成として製造された2本と、6000形の中間に組み込む中間車(8300形)24両が製造されました。その後、2002〜2008年には6000形を置換えるため、1998年度製の8300形と併せての編成とするため、5両または6両×21本と7連1本が製造され、現在は7連24本(05と18編成は欠番)が活躍しています。
 東西線では札幌市営地下鉄では最初のホームドア(可動ホーム柵)が採用され、その準備として2006年度製からはワンマン対応で落成し、2009年からホームドアの使用が開始されました。2006年度車からは、貫通扉として各車の連結部にガラス扉が設置されるようになりました。
 25編成走行音(東芝初期車)[spr8ks1a.mp3/920KB]
 8000形登場時、7両編成として製造された25・26編成は東芝製のVVVF装置を搭載しています。高耐圧IGBT素子を使用した2レベルインバータであり、後にJR九州などで大量に採用される東芝標準の音が鳴っているようです。駆動系の音が大きいため、少し速度が上がると、VVVF音はほとんど識別できないのが難点ですが…。
 録音は発寒南→琴似間です。
 26編成走行音(東芝初期車・ワンマン化後)[spr8ks1b.mp3/922KB]
 同じく初期製造の東芝車ですが、ホームドアの設置とワンマン運転開始後の走行音です。ホームドアの開閉音が加わった以外の変化は特にないと思います。
 録音は発寒南→琴似間です。
 8304号車走行音(日立初期車)[spr8kh1a.mp3/954KB]
 6000形への増結車として製作された中間車で、日立製VVVF装置搭載車の走行音です。JR東日本E653系、営団6000系日立VVVF改造車、JR西日本223系2000番代日立車などと同系統の非同期モードの音が鳴っているようです。録音は8000形編成への組成となってからのものですが、特に音の変化はなかったようです。
 録音は琴似→発寒南間です。
 8313号車走行音(三菱初期車)[spr8km1a.mp3/955KB]
 6000形への増結車として製作された中間車で、三菱製VVVF装置搭載車の走行音です。南北線5000形(登場時)よりも非同期モードの「ヒュゴゴゴ…」の上がり方が早く、あまりはっきりしない音になっています。こちらも8000形編成への組成となってからのものですが、6000形組成時との違いは特にないと思います。
 録音は琴似→発寒南間です。
 10編成走行音(日立中期車)[spr8kh2a.mp3/698KB]
 2002年度からの本格的な増備が開始され、2005年頃までの、ワンマン非対応での落成車を、仮に中期車としておきます。日立製については8300形と比べて非同期モードの音が高くなっていて、日立製の2レベルインバータの音になっているようにも感じられます。実際に2レベルインバータが採用されているかどうかは情報がないため何とも言えませんが…。回生ブレーキは停車直前まで有効なようです。
 録音は円山公園→西28丁目間です。
 13編成走行音(三菱中期車)[spr8km2a.mp3/673KB]
 こちらは「中期車」のうちの三菱製VVVF搭載車の走行音です。三菱製については8300形との目立った差はないようです。
 録音は円山公園→西28丁目間です。
 20編成走行音(東芝中期車)[spr8ks2a.mp3/756KB]
 6000形の置換えの過程で、1本だけ7両編成丸ごと新製された、第20編成の走行音です。8320号車は第19編成に8819号車として組み込まれ、代わりに第20編成を丸ごと新製したようで、東芝製のVVVF装置を載せるためにわざわざそのような面倒な組み方をしたのか、疑問ではありますが…。
 音は基本的に25・26編成と同じようですが、どことなく雰囲気が違うような、とも思います。でも同じなんでしょうね。
 録音は大谷地→ひばりが丘間です。
 04編成走行音(日立後期車)[spr8kh3a.mp3/720KB]
 こちらはワンマン対応で製造された後期車のうち、日立製VVVF装置搭載車の走行音です。中期車と特にVVVF音の違いはないようですが、駆動系の音が微妙に小さくなる傾向にはあるようで、初期車より中期車、中期車より後期車と、少しずつVVVF音が聞こえやすくなる傾向にはあるようです。特に、非同期から同期モードへの移行時の、日立IGBT独特のせり上がるような音が聞こえやすくなっています。
 録音は西18丁目→円山公園間です。
 07編成走行音(三菱後期車)[spr8km3a.mp3/887KB]
 こちらは後期車の三菱製VVVF装置搭載車の走行音です。三菱車ではVVVF音の変化はない模様ですが、やはり駆動系の音が少しずつ小さくなっているようで、VVVF音がその分わずかながら聞きやすくなっています。
 録音は発寒南→琴似間です。
・その他の写真
 1次車である8225号車から8125号車方向の室内です。南北線5000形と比べると、片持ち座席から通常の支持方式に変わり、逆にバケットシートに変わったり、袖仕切りは小さくなったりと、意外に変更点は多かったようです。
 2006.10.29 東西線宮の沢駅にて撮影
 最終増備に近い時期に製造された、8204号車から8104号車方向の室内です。写真ではわかりにくいですが、貫通路にはガラス扉が設置されています。
 2006.10.29 東西線宮の沢駅にて撮影

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