・6000形
6119以下5連
6119以下5連
1999.2.27 桜通線中村区役所駅にて撮影
 1987(昭和62)年、2年後の桜通線開業に備えて試作された車両で、名古屋市交では初めて軽量ステンレス車体やVVVFインバータ制御を採用しています。車体については検査を鶴舞線の日進向上で行う関係で同線と同一規格の20m4扉となっています。
 登場時は2M2Tの4両編成で、94年の今池〜野並間延伸時にM車1両を組み込んだ5両編成とされました。電動車はいずれも1C4M方式のインバータを搭載し、基本的にはMTユニットで加減速の制御や補機類の配置が行われています。
 ATOによる自動運転とワンマン運転が行われているのが特徴で、全駅とも島式ホームであることから運転台も珍しい右側への設置となっています。
 94年までに5連20編成が製造され、現在も全車が活躍を続けています。
 走行音(その1)[ngy6100a.ra/171KB] 直接再生
 通常のMTユニットで使用されている電動車の音です。野並方先頭の6100形と、4両目の6700形が該当します。製造時期が物語っているとおり、初期形の音です。どの段階の音も比較的長く鳴っている、初期形らしい音ですね。減速時の最後の音も高いところから下がってきていますし。
 録音は桜通線瑞穂区役所→桜山間です。
 走行音(その2)[ngy6300a.ra/189KB] 直接再生
 こちらは後から組み込まれた1M単独の電動車(6300形)です。1Mのみでも1M1Tの場合と同じ加速度になるような設定になっているそうで、4連時から使用されていた電動車とは音の上がる速さが違います。どちらが速いのかと言うと、どっちなんでしょうねぇ・・・。考察については両車mixの走行音の項目に書きます。
 録音は桜本町→新瑞橋間です。
 走行音(その1&その2mix)[ngy6000m.ra/RealPlayer5.0以上/318KB] 直接再生
 こちらは6300形と6700形の連結部分で録音したものです。明らかに2両で音がずれているのが分かると思います。一応の推論としては、電動車1両だけで走らせた場合の加速度は6300形よりも6700形の方が高いこととなり、それを実現するため「すべり」の設定も6700形の方が大きくされているはずです。「すべり」はインバータの出力周波数と電動機回転数との差ですから、これが大きく取られている6700形の方が速いテンポで音が変化していく、ということになります。ただ、この理論でいくと、減速時には2両分のブレーキ力を負担する6700形の方が、強くブレーキをかける必要があるため、こちらも「すべり」を大きく取る必要があり、やはり速いテンポで音が進んでいくということになり、加速時とは逆のずれ方ということになってしまいます。実際にどういう関係でずれていたか記憶していないため、以上の推論がどこまで正しいかは分かりません。
 ちなみに、起動時や回生失効時などに「ガコン」というような音が入っていますが、これは紛れもなく隣り合う電動車の加減速力に食い違いがあるために生じているものと言えます。それなりに前後動もあるし、なぜここまで強引な設定方法を採ったのやら・・・。
 録音は桜通線瑞穂運動場→瑞穂区役所間です。
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