・阪急8000系
1988年に完成した神戸・宝塚線系統向けの新型通勤電車で、19m3扉ロングシートの構成となっています。制御方式はVVVFインバータ制御で、阪急では初めての量産化となります。
増備途上ではセミクロス車が登場したり、前面の飾り帯が廃止されたり、さらに前面形状が変更されたりと、様々な改良が加えられ、1997年には宝塚線の増結用に8040形と8190形の2連が登場しました。この車両は8200系と同様個別制御インバータを3台搭載し、2両に対して3台のモータという独特の構成となっています。
現在では神戸線に8連6本と2連1本、宝塚線に8連4本と2連8本(うち3本は8040形)、計98両が活躍しています。
1998.3.9 梅田駅にて撮影
走行音
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登場が1988年ということを考えるとこのタイプの音を出すインバータ車というのは初めてなのでは?と思われます。とは言っても何年も後に登場するJR西日本の207系1000番代などとは非同期の次の音あたりは全く違う鳴り方だし、結局のところは低速域の何回かの音の変化を非同期にまとめた程度のことなのかもしれないですね。
初めて乗ったとき、中速以上の速度域での音が妙にJR西日本の681系と似ているな、などと思っていたのですが、やはり歯数比がかなり近かったようです(8000系は5.25、681系は5.22)。まぁ、VVVF音も結構似てるんですが・・・。
録音は神戸線王子公園→春日野道間です。
加減速音(異音車)
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8002編成の梅田より2両等でこういう変な音をたてているらしいです。まるでインバータ装置本体の音が激しく鳴っているような・・・、あるいは非同期だけ聞けばまるでIGBTインバータの音のような、よくわからない車両です。
録音は大学の友人による提供で、神戸線中津→十三間の加減速部分です。
走行音(8040形)
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8200系の足回りに8000系2連の車体を載せた車両、と表現すればいいのでしょうか。8040形の走行音です。走行機器が8200系と同じですから当然音も同じわけですが、一般の8000系とは同じようで実は違う音ですね。非同期の長さはよくわかりませんが、非同期の次の音が8000系よりは長いですがその次の音は逆に短い、というように少しずつ違いがあるようです。歯数比が違うだけあって全体的な雰囲気も違ってきますが・・・。
録音は宝塚線池田→川西能勢口間です。
・その他の写真
こちらはシングルアームパンタグラフを積んだ8008以下8連です。言うまでもなくこの写真を撮ったあとで、これに乗り込んだわけです(^^;
1998.3.9 十三駅にて撮影
8004号車のVVVF装置です。実は2200系2720形のインバータ装置もこれとそれほど形が違わなかったみたいです。過去の書籍などで写真を見たのですが、この8000系のものと比べても、網目状になっている部分の上下寸法がもう少し小さく(半分くらい?)、下のラインは板状の部分とほぼ揃っていたようです。
2000.9.5 十三駅にて撮影
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