・阪急8200系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
8200以下2連+8000以下8連
8200以下2連+8000以下8連の、トップナンバー同士の10連
2008.5.1 十三駅にて撮影
 1995年、阪神大震災からの復旧と同時に運転を開始した座席収納式の通勤車で、8000系を基本としつつも多くの変更点があります。扉は1500mm幅となり、その関係で窓の配置も変更され、行先表示は日本語用と英語用の2台のLED表示器が並び、日除けは伝統の鎧戸をやめフリーストップ式巻上げカーテンになるなどしました。
 走行関係ではVVVFインバータを個別制御式としモータ出力を向上、3M5T編成で130km/h運転も可能な性能としたため、2連の8200系では3軸だけを駆動軸としています。
 1995年に2連2本が登場し、当時は朝の増結の他、夕方には山陽電鉄須磨浦公園行の6連に増結する運用もありましたが、その後は朝の通勤急行への西宮北口→梅田の片道運用のみの時期が続き、最近では座席収納構造から一般のロングシート構造に改造された上で、他の増結車と共通の平日朝ラッシュ運用に変更されました。
 走行音(特急)[hnq8200a.mp3/1.91MB]
 8000系と似たようなVVVF音ではあるのですが、8040形同様、非同期の次の音が長くさらにその次は逆に短いなどの違いがあります。歯数比が違うために全体的な雰囲気も違って聞こえます。連結相手は6000系以降なら何でもいいのですが、相手形式によるのか、あるいは単にノッチの入れ方によるのか、この音のように不安定な音の上がり方をすることが多々あります。2軸駆動である、運転台側が顕著なのかと思っていたものの、この録音のように連結面側(1軸駆動)に陣取ってもダメなものはダメなようです。
 録音は三宮行特急の後ろ増結車で、夙川→岡本間です。快調に飛ばしてくれる上、ブレーキも1段です。高速域ではWN駆動のゴロゴロ…もよく響きます。
 走行音(通勤急行)[hnq8201a.mp3/3.15MB]
 こちらは通勤急行の片道運用だった時代の録音です。先頭車運転室近くでの録音になります。平日ダイヤの中で一番空いているのではと思われる録音日ですので、先行列車への追いつきなどは発生しないで済んでいます。また、最高速度もWN駆動のゴロゴロ…がどうにか聞こえる程度には上がっています。ただそれにしても、車掌の車内放送、あまりに大きすぎます。仮に携帯電話で通話している客がいたとしても、それ以上に迷惑ですね、ここまで行ってしまうと…。
 録音は西宮北口→武庫之荘→塚口間です。比較的安定した加速音ではあります。
・その他の写真
 特急の後ろ増結車として運用された後、三宮から回送されてくる2両単独編成、8200以下2連です。側面寄りの構図なので、機器配置なども何となく分かるのではないかと思います。検査出場から間もない時期だったようで、床下が非常に綺麗です。
 2013.1.4 神戸線西宮北口駅にて撮影
 8200号車のVVVFインバータ装置です。東芝製のGTO個別制御タイプとしてよく見かける形態ではあるのですが、1モータ分に相当するパワーユニットが省略され、板で塞がれたような形になっています。後にJR西日本223系などでよく見られるようになる手法ではありますが、この頃には珍しい事例だったと思います。
 2008.5.1 十三駅にて撮影
 8250号車のSIVです。1990年代の東芝製SIVの標準的な形態と言ってもいいのではないでしょうか。
 2008.5.1 十三駅にて撮影
 こちらは8200号車の台車です。モノリンク式ボルスタレス台車という分類になるようです。
 2008.5.1 十三駅にて撮影

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