・近鉄1220/1233系列
1265以下2連
1265以下2連
1999.9.5 山田線宇治山田駅にて撮影
 1987(昭和62)年3月に1220系が、1989年には当初1220系として製造中だった車両を途中で全線共通仕様に設計変更して1230系が登場し(6407系同様の新仕様台車)、その後当初から全線共通仕様で製造された1233系、補助電源がSIVとなった1249系、ボルスタレス台車で奈良線系統向けの1252系、同じく大阪線系統の1253系、付随車のディスクブレーキを試験的に変更した1254系(こちらは増備なし)、1233系の4連バージョン1020系(厳密にはSIVを積んでいるため1249系の仲間か?)、1252系の4・6連バージョン1026系という細かい区分があります。
 これらの車両の共通点は日立製インバータを搭載している点にあります。1244Fあたりまでは登場時は6400系と同様大阪市交新20系などと類似した音をたてていたようですが、現在ではすべて近鉄独特のタイプに変更されています。
 大阪・名古屋線には1220系3本、1230〜1253系が計20本、奈良・京都線には1233〜1252系が計26本、1020・1026系が4連12本と6連3本が在籍しています。
 1220系走行音(現在)[knk1220a.ra/335KB] 直接再生
 標準軌線用の日立インバータのトップグループ、1220系の走行音です。初期車ではあるものの、歯数比が3200系後期車や6400系列と同じく大きくとってあります。そのせいなのか、非同期直後の音は1段目、2段目とも比較的長くなっているのが特徴のようです。車両によって聞こえる場合と聞こえない場合とがあるのですが、この車両では高速域での惰行時にWNカルダンの特徴とも言える「ゴロゴロ」がはっきりと聞こえていますね。
 録音は大阪線伊賀上津→青山町間です。
 1233系走行音(現在)[knk1233a.ra/215KB] 直接再生
 こちらは設計段階から全線共通車体で製造された1233系です。このグループから歯数比が3200系初期車と同じ高速向けに戻されました。加速時には非同期直後の音が非常に短く、2段目はある程度の長くなったという特徴があります。
 録音は橿原線結崎→ファミリー公園前間です。
 1252系走行音[knk1252a.ra/337KB] 直接再生
 こちらは再び奈良・京都線用形式となったボルスタレス台車の1252系です。音的には何系だろうがあまり関係はないのですが、この時期の車両になるとだいぶ滑らかな音になっています。その割には1パルスモードに入るときにかなりの爆音がしていますが・・・。
 録音は京都線小倉→向島間です。
 1253系走行音[knk1253a.ra/196KB] 直接再生
 ボルスタレス台車を履いた車両のうちの、大阪・名古屋線用のグループです。上の1252系よりも実はこの1253系の録音の方が古い車両だったりします(1252・1253系は番号だけ見ても、ランダムに製造されているためどちらの系列かは判別できなくなっています)。音の特徴はほぼ同じなのではないでしょうか。どちらかと言えばこの車両の方がやや古そうな荒っぽい音のような印象は受けなくもないですが・・・。
 録音は大阪線築山→大和高田間です。
・その他の写真
 標準軌線の量産形日立インバータのトップナンバーである1221以下2両編成です。簡易塗装化後の姿です。
 2001.1.7 伊勢中川駅にて撮影
 1252系に準じた仕様の4連または6連バージョンの1026系です。写真は1035を先頭とした4連です。
 1999.9.6 京都線京都駅にて撮影
 1252系車両の日立製VVVFインバータ装置です。標準軌、狭軌を問わず日立インバータの車両は皆これと同じ形の装置を積んでいます。
 1999.2.26 大阪線鶴橋駅にて撮影

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