・近鉄3000系
3502以下6連
3502以下4連+9000系9105以下2連
1999.9.6 京都線東寺駅にて撮影
 1979(昭和54)年2月に試作された近鉄唯一の電機子チョッパ制御車。同時に、唯一のステンレス製車両体でもあります。本来は京都市営地下鉄烏丸線との相互直通運転に向けた試作車だったものの、結局VVVFの3200系がその役に就いたため量産されることはありませんでした。
 当初は電気指令式ブレーキを装備していたものの、後に登場した車両でも採用されなかったため併結ができず、結局1991年には電磁直通ブレーキに改造され、他形式との併結が可能となりました。
 他形式との混結が可能になった現在でも、京都線、橿原線等での朝夕を中心とした限定運用が組まれており、目立つ存在ではあるものの、なかなか目撃できる車両ではないようです。
 走行音[knk3000a.ra/208KB] 直接再生
 チョッパ車ということで、「ブーー」という音が力行中、制動中に鳴るわけですが、この音は京都市交との直通を考慮した車両であるせいか、同10系のそれと全く同じ高さになっています(もちろん、保安装置との干渉を避けて設定されるものなので当然の結果なのですが)。
 この車両の場合、かなりの速度が出たところでチョッパ音が途切れ、完全な特性領域に移行するわけですが、その後でノッチオフした場合遮断機からの「ガコッ」という音がよく聞こえるようです。このファイルもそれくらいにスピードが出た区間の音を入れていますので、もちろんそこまで分かると思います。
 録音区間は京都線興戸→三山木間です。
・その他の写真
 モ3001に搭載されているチョッパ装置の、サイリスタの格納されている側の写真です。
 1999.9.6 京都線東寺駅にて撮影

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