・近鉄7020系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
7622以下6連
7622以下6連
2009.5.1 大阪市営地下鉄中央線九条駅にて撮影
 2006年のけいはんな線開業(生駒〜学研奈良登美ヶ丘延伸)と、開業前の7000系改造用の予備車確保のため、2004年に登場した、第三軌条用の車両です。
 制御方式は7000系と同じくVVVFインバータ制御ですが、1500V線区の「シリーズ21」に準じてIGBT素子を用いた2レベルインバータが採用されました。台車単位の制御となる1C2M×2群の構成となっています。
 車体は7000系と類似のデザインでありながらアルミ製となり、7000系にはなかった車内の案内装置などのバリアフリー対応設備も追加されています(7000系の改造時にも同仕様のものが取り付けられました)。
 2004年度に6連3本が新造され、けいはんな線学研奈良登美ヶ丘〜長田の他、大阪市営地下鉄中央線に乗入れ、コスモスクエアまでの区間で運用されています。
 走行音[knk7020a.rm/440KB]
 三菱製の2レベルインバータが使用されたため、「ヒュルヒュル…」系の非同期モードが特徴です。5820系や9020系等とは異なり、ほぼ一定の高さで「ヒュルヒュル…」音がしており、2005年頃からの三菱製VVVFに多い(JR東日本E233系、阪神1000系など)タイプになっています。しかし、モータはシリーズ21の仕様なのか、三菱の仕様なのか、非同期モードの間に「グオーングオーン」と、はっきりと2回、大きな唸りが聞こえてくるのが特徴です。これがなかったらIGBTは本当につまらないものになってしまいます。
 録音は大阪市営地下鉄中央線九条→弁天町間です。
 走行音(高速運転)[knk7020b.rm/737KB]
 こちらはけいはんな線内での高速運転の走行音です。7000系と比べると、だいぶ高速域の音は静かになっていますが、同時期の他社車両と比べると、やや大きい傾向にあるように思われます。
 録音はけいはんな線学研奈良登美ヶ丘→学研北生駒間です。ストレートに最高速度まで加速していきます。ブレーキかけ始める前にだいぶ速度が落ちていますが…。
・その他の写真
 7621以下6連で、けいはんな線開業前には新線のPR電車になっていたようです。開業後しばらくして撮影した時には、これと同じ塗装のままながら「ゆめはんな」電車になっていました。
 2006.1.2 大阪市営地下鉄中央線九条駅にて撮影
 7223号車から7123号車方向の室内です。従来の7000系の仕様と、シリーズ21の仕様の中間くらいになっていて、ロングシート端部の独立シート「らくらくコーナー」などの設備は省略されたようですが、片持ち式座席にはなっています。
 2006.1.2 大阪市営地下鉄中央線コスモスクエア駅にて撮影
 7224号車のVVVFインバータ装置です。三菱製と外観上大きな違いがあるわけではありませんが、取っ手の配置などに差が見られます。
 2009.5.1 大阪市営地下鉄中央線九条駅にて撮影

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