・近鉄8810系
8925以下8連
8925以下4連+1252系1370以下2連+8000系8551以下2連の計8連
2000.9.5 奈良線大和西大寺駅にて撮影
 1981(昭和56)年、大阪・名古屋線用の1400系に続いて製造された奈良・京都線用の界磁チョッパ制御車両です。車体は鋼製ながら後にVVVF車で標準となるアルミ車体と形態的にはよく似たものがこの2系列で標準化されました。但し、大阪・名古屋線と奈良・京都線とでは車両限界に微妙な違いがあるため、1400系は車体裾部がストレート、8810系はやや絞られた形という違いが生じています。
 編成はTc-M-M-Tcの4連で、2両の電動車に主回路機器が分散配置されています。
 84年までに4連8本が製造され、一時期大阪線で使用された編成もありましたが、現在は全て奈良・京都線で活躍しています。
 走行音[knk8810a.ra/280KB] 直接再生
 界磁チョッパ車というと、関東地方で育ったせいか、個人的にはもっと起動時に迫力がある(と言うより単にうるさいだけ。東急8000系などのように・・・)ものというイメージがあったのですが、関東地方以外ではこのように抵抗制御車とさほど変化のないものも多いようです。高速域ではMT46みたいな音が聞こえてくるような聞こえてこないような・・・、あまりはっきりしない音ですね。
 ちなみに、大阪・名古屋線用の1400系・2050系、奈良・京都線用の9200系もモータ形式は同じらしいです。1400系・2050系は制御器が三菱製、9200系は制御装置も8810系と同じ日立製だそうです。
 録音は京都線新祝園→狛田間です。
 空転音[knk8810b.ra/161KB] 直接再生
 「シリーズ21」車両の登場と前後して増粘着剤が使用される以前は界磁チョッパ+VVVFの編成が最も空転・滑走が激しいと言われていました。この音は8810系単独の編成なのですが、起動時こそノッチを絞ったりしてどうにか空転を抑えていたようですが、並列段に入ったあたりからずいぶん激しく滑ってしまったようです。一度ノッチオフしてからは落ち着いたようですが、今度は高速域で激しく空転してしまったようです。頻繁にノッチを切ったり起動時も緩いノッチで加速させたりしていれば雨の朝はいつも遅れるという評判もあながちうそではないわけですね・・・(何度も書きますが、現在ではかなり状況は改善されたそうです)。
 録音は京都線京都行列車の、平城発車時です。
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