・南海8000系(初代、改造により消滅)
8501以下6連
8501以下6連(だいぶブレてしまっています)
1999.9.6 天下茶屋駅にて撮影
 1975(昭和50)年に登場した南海電鉄唯一の電機子チョッパ制御車両で、ステンレス車体に切妻形の前面が特徴の6200系と類似した形態になっています。昭和50年の登場時は2M2Tの4連で、昭和52年に電動車2両が新造され6連となっています。
 チョッパ制御装置は当時の最新型であるAVF方式が採用され、高速域での弱界磁制御をチョッパ装置によって連続的に行えるようになり、さらに従来のチョッパ装置にあったような接触器等が不要になるなどの利点があります。
 1990年には装置の老朽化対策のためにゲート制御部の更新などが行われました。
 勾配区間を抱える高野線においては、中・高速域での回生ブレーキが有利な界磁チョッパ制御の方が適していると判断され、6連1編成が製造されただけで8200系の製造に移行し、8000系は2001年度に7100系1次車の廃車発生品を使用して抵抗制御に改造され、6200系に編入されました(6521-6233-6234-6235-6236-6522の6連)。
 走行音[nk8000ca.mp3/685KB]
 チョッパ制御の車両ということで当然一定周波数のチョッパ音が入るわけですが、この車両では非常に低い音であることが特徴です。それもそのはずで、なんと192Hzの2相2重チョッパで、合成周波数を384Hzにしているということらしく、つまり192Hzの音が聞こえてくるわけです。
 素子の冷却方式もたぶん強制風冷式なのではないかと思われます。自分の目でチョッパ装置の素子冷却部を見られなかったのではっきりしたことは言えませんが…。
 録音は高野線萩ノ茶屋→天下茶屋間です。
・その他の写真
 この写真はたぶんチョッパ装置のゲート制御部だと思われます。当然といえば当然ですが1990年のゲート制御装置更新後のものです。後で分かったことですが、写真を撮ったときに見た側面はちょうど素子の冷却部のある側とは逆だったようで、それらしきものが見当たらないと感じたのも当然だったようです。
 1999.9.6 天下茶屋駅にて撮影

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