・大阪市交66系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
66606以下8連
「市営交通100周年」のマークを付けた66606以下8連
2003.8.30 阪急千里線柴島駅にて撮影
 1990年、新20系とほぼ同じ時期に堺筋線に投入された車両です。新20系と同様のコンセプトで開発されたものと思われますが、阪急乗入れ車であるため、1500V架線集電式であること、車体長18.9mで3扉車であること、ワンハンドルマスコンを採用したことなどの違いがあります。
 制御方式は新20系と同様GTOサイリスタを使用したVVVFインバータ制御で、1C4Mの制御装置を各電動車に搭載する、4M4T編成とされています。
 92年までに6連5本が製造された後、93年3月の天下茶屋開業に合わせ8連化され、94年までに8連12本の陣容となりました。
 2002〜03年にかけて、60系の完全置換を目的として、8連5本が増備されました。これらの車両にはIGBTを使用した2レベルインバータが搭載されました。その他にも、空気バネの変更により床高さを下げるなどの変更が加えられています。
 走行音(GTO三菱-東芝)[osk66msa.mp3/785KB]
 01・02・09・10編成は三菱製のインバータと東芝製のモータの組合せとなっています。VVVF音は新20系とよく似てはいますが、非同期モード直後の音の高さが違うなど、全体的に雰囲気が違います。加速度が2.8km/h/sで一般的な新20系と21系との間になるわけですが、そもそも歯数比も違うし、音の変化のタイミングとの関係を掴むのは無理でしょうね。
 録音は堺筋線日本橋→恵美須町間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(GTO三菱-東芝/異音車)[osk66msb.mp3/537KB]
 同じく三菱製インバータと東芝製モータを搭載する車両での録音ですが、加速時のパルスモード切替の度に、甲高い異音が聞こえてきます。減速時は特にそう言った音はないようです。
 録音は堺筋線天神橋筋六丁目→扇町間です。こちらも女声自動放送化後の録音です。
 走行音(GTO三菱-東芝/異音車)[osk66msc.mp3/0.99MB]
 同じく異音車(同じ号車)で、阪急線内で録音したものです。千里線ですので残念ながらゆっくりとした走り方です(京都本線でも、66系が走る場所ではほとんどまともな区間がないような…)。地上なので響かないのか、あるいは上のファイルよりも早い時期だから異音が大きくないのか、よく分かりませんが、少し響き方は小さいようです。代わりに、減速時に「逆爆音」に近い雰囲気が出ていますね。たぶんゆっくりとした減速だからはっきり聞こえているだけだと思いますが。
 録音は阪急千里線千里山→南千里間です。
 走行音(GTO三菱-東芝その2)[osk66msd.mp3/647KB]
 同じく三菱製インバータと東芝製モータの車両で、09編成での録音です。何が違うかと言われると、たぶん特に違いはないんだと思います。
 録音は堺筋線堺筋本町→北浜間です。昔の男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(GTO三菱-東芝その2)[osk66mse.mp3/648KB]
 同じく10編成での録音です。非同期モードも含めて5段目のパルスモードに入るところで、結構な爆音が鳴っています。それと、この区間に限ってはいつ聞いても加速のテンポが速いんですよね。
 録音は堺筋線天神橋筋六丁目→扇町間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(GTO日立-三菱)[osk66hma.mp3/786KB]
 03〜05編成は日立製インバータと三菱製モータの組合せとなっています。このうち、05編成での録音です。三菱のモータと言えば爆音なはずなんですが、この車両は例外なんでしょうかね。寧ろ東芝モータ(上にある10編成が特に)の方が爆音に聞こえますね。
 録音は堺筋線日本橋→恵美須町間です。昔の男声自動放送の頃の録音です。このおじさん声で、「電気の街、でんでんタウン」なんて紹介してくれるので、笑いそうになってしまったものです。残念ながら一番速度が出てるあたりでこの放送が入るもので、このファイルではほとんど聞き取れませんが…。
 走行音(GTO日立-三菱)[osk66hmb.mp3/703KB]
 同じく03編成での録音です。やはりなんかおとなしいVVVF音ですね。三菱モータが一番静か、なんでしょうか…?
 録音は堺筋線動物園前→恵美須町間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(GTO東芝-日立)[osk66sha.mp3/559KB]
 06〜08編成は東芝製インバータと日立製モータの組合せになっています。そのうち06編成での録音です。非同期モードも含め5段目のパルスモードが、やや爆音気味でしょうか。その他の段も、他のタイプと比べてはっきりしているようにも感じられます。
 録音は堺筋線天神橋筋六丁目→扇町間です。やはり他の区間よりも加速が速く感じられます。
 走行音(GTO日立-東芝)[osk66hsa.mp3/783KB]
 11・12編成は日立製インバータと東芝製モータの組合せになっています。このうち12編成での録音です。10編成あたりの東芝モータ車と同様、5段目のパルスモードに入る時にやや爆音になる傾向があるようです。三菱製インバータの車両よりもVVVF音が小さいようにも感じますが、気のせいでしょうか…?
 録音は堺筋線日本橋→恵美須町間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(IGBT東芝-日立)[osk66ish.mp3/653KB]
 13編成は東芝製IGBTインバータと日立製モータの組合せになっています。東芝製2レベルIGBTインバータの標準的な非同期モードになり、「ヒュルル…」と鳴りながら徐々に上がっていき、3パルスモードなのか非同期モードなのかよくわからないモードを経て、1パルスモードに到達するようです。GTO車でのドアブザーから、新20系の後期製造車などと同じドアチャイムに、泉北のドアチャイムを思わせる予告チャイムが積まれています。
 録音は堺筋線南森町→扇町間です。登場時期の関係で、当然ながら女声自動放送です。
 走行音(IGBT三菱-東芝)[osk66ims.mp3/594KB]
 14・15編成は三菱製IGBTインバータと日立製モータの組合せになっています。録音は14編成です。こちらは「ヒュルヒュル…」と言いながらどんどん上がり続ける非同期モードで、非同期モードが短いのか、同期モードに移る際に爆音が鳴ります。減速時は非同期モードがかなり長いようで、 ブレーキがかかり始めると間もなく非同期モードに移行してしまうようです。
 録音は堺筋線南森町→扇町間です。
 走行音(IGBT東芝-三菱)[osk66ism.mp3/640KB]
 16・17編成は東芝製IGBTインバータと三菱製モータの組合せになっています。録音は16編成です。13編成と比べモータのメーカが違うわけですが、13編成では起動時の、ごく低速域で回転音らしきものがはっきりと立ち上がりますが、こちらの編成ではそのような成分が小さい代わりに、18秒付近と22秒付近でしょうか、近鉄シリーズ21のような鳴り方には遠く及びませんが、非同期モード中に聞こえる爆音(?)のすごく小さいバージョンが聞こえてくるように感じます(13編成にもそう言った音はあるけど大きさが違うと思います)。
 録音は堺筋線天神橋筋六丁目→扇町間です。
・その他の写真
 IGBT車である66616以下8連です。66606と言い、66616と言い、なぜか6がたくさん付いた車号を撮影したくなってしまうんですよね。敢えて狙ったわけではないんですが、撮影してると意外に良く来てくれるんです。
 2003.12.29 阪急千里線柴島駅にて撮影
 GTO車である66001号車から66601号車方向の室内です。上下方向に大きな窓が付いた貫通扉が目立ちますね。座席はずいぶんとくたびれているような…。
 2002.12.29 堺筋線天下茶屋駅にて撮影
 IGBT車である66016号車から66616号車方向の室内です。車椅子スペースが、車端側からドアの中央側に変更されています。また、座席途中に掴み棒を追加するなどの変更も行われています。
 2003.12.29 堺筋線天下茶屋駅にて撮影
 三菱製GTOインバータで、66301号車のものです。東洋電機製のVVVF装置に似た形状が、この系列での特徴です。他のメーカーであっても、形状に大差はありません。
 2009.5.1 阪急千里線柴島駅にて撮影
 日立製GTOインバータで、66305号車のものです。
 2003.12.29 阪急千里線柴島駅にて撮影
 東芝製GTOインバータで、66206号車のものです。形状に大差はないようですが、細かく見ると、パワーユニットの上のカバー(?)のような部品のネジ状の物が、東芝製は径の違うものが交互に並んでいたり(ここは3社とも造りが違うようですね)、パワーユニット付近のカバーのハメあわせでしょうか、これも日立製と、三菱・東芝製では処理が異なるようですね(境界線の位置が日立の方が低い模様)。いずれも、すごく細かな違いですが…
 2002.12.30 阪急京都線茨木市駅にて撮影
 東芝製IGBTインバータで、66016号車のものです。東芝製IGBTですので、パワーユニットの網の中には、白い縦長のブロックで、ネジのようなものが縦に並んだものが3つ、はっきり見えます。
 2003.12.29 阪急千里線柴島駅にて撮影
 GTO車の動台車で、66301号車のものです。大阪市交では初めてボルスタレス台車を採用したそうで、SU形ミンデン式と言われる軸箱支持方式なんだそうです(詳しくは分かりませんが…)。
 2009.5.1 阪急千里線柴島駅にて撮影
 IGBT車の動台車で、66013号車のものです。台車形式は大きくは変更されていないようで、空気バネの設計変更により、床高さを40mm下げたそうです。
 2003.3.11 阪急千里線柴島駅にて撮影

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