・大阪市交70系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
7113以下4連
元は試作車だった7113号車を先頭とする4連(後の3両は量産車)
2004.2.22 長堀鶴見緑地線大正駅にて撮影
 1990年3月の鶴見緑地線開業時から使用されている小断面地下鉄用の車両で、国内初のリニアモータ駆動方式となっています。試作車は88年に製造され、一般のロータリーモータ車とリニアモータ車の2種類が製作され、比較の上でリニア方式が採用されたようです。試作車は11〜13編成に分かれて組み込まれ現在でも活躍しています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、1台車につきリニア誘導モータを1台配置され、インバータ1台で2両分4個のモータを制御しています。また、96年の心斎橋への延伸開業時にはワンマン運転が開始され、自動運転機能も備えられています。
 97年までに4連25本が製造され、全て長堀鶴見緑地線で活躍しています。
 走行音(日立)[osk70ha.mp3/300KB]
 01〜03・14・21〜23編成には日立製の機器が積まれています。この録音は、02編成のものです。また、11・13編成はインバータのみ日立製のようです(モータは三菱)。心斎橋開業の前まではもっと違う、かなり奇妙な音だったようですが、ワンマン化改造の際にでも、制御ソフトを変更したのではないかと思います。知り合いで当時の録音をしている人がいて聞かせてもらったことはあるのですが、減速音はほとんど変わっていないようです。聞きたい方はリンクのページから「えぼはうす」へ行ってみると加速音が載っていたはずです(残念ながら閉鎖されてしまっています)。
 録音は長堀鶴見緑地線心斎橋→西大橋間です。昔の男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(日立)[osk70hb.mp3/933KB]
 同じく日立製機器を搭載した車両で、23編成での録音です。非同期モードは低い音で長めであり、その後は何段階かのパルスモードが続きます。減速時には、02編成のファイル、このファイルとも、回生ブレーキが切れる寸前に、非同期モードの音が突然高くなっています。必ずそうなるわけではないのですが、何か変な感じですね。
 録音は長堀鶴見緑地線大阪ドーム前千代崎→西長堀間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(三菱初期車)[osk70ma.mp3/329KB]
 04〜06・12・18〜20・24・25編成は三菱製の機器が積まれています。そのうち12編成での録音になります。18編成以降はモータ形式がMB-7005-A2となっていて何らかの改良が加えられているようです。
 機器メーカが違うとは言っても、特に音の違いはないようです。回生ブレーキの最後は、この時は上がらなかったようです。
 録音は長堀鶴見緑地線西大橋→西長堀間です。昔の男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(三菱後期車)[osk70mc.mp3/542KB]
 こちらはモータ形式変更後となる、24編成での録音です。やはり音の違いはないようです。回生ブレーキの最後に音が上がっていますね。
 録音は長堀鶴見緑地線西大橋→心斎橋間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(東芝)[osk70sa.mp3/636KB]
 07〜10・15〜17編成は東芝製の機器を積んでいて、08編成での録音になります。音の違いはないと思いますが、このファイルは、他と比べて減速時に余計な音がなく、聞き取りやすいかもしれません。回生ブレーキの最後には、やはり音が上がっていました。
 録音は長堀鶴見緑地線西長堀→西大橋間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(日立-三菱)[osk70hma.mp3/606KB]
 11・13編成は日立製インバータと三菱製モータの組合わせで、このファイルは13編成での録音です。この13編成には、大正方先頭車である7113号車に、試作車からの転用車両(当時7691号車でTc車、現在はMc車)が組み込まれています。試作車はこの他、11編成に門真南方先頭車7161号車(当時7151号車でリニアモータ駆動のMc車)とその隣に7061号車(当時7051号車でリニアモータ駆動のM車)が、12編成には大正方から2両目の7262号車(当時7391号車でロータリモータ駆動のM車)が組み込まれています。ということで、録音した車両は残念ながら試作車そのものではありませんでした。
 録音は長堀鶴見緑地線西大橋→西長堀間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(IGBT改造車)[osk70ia.mp3/914KB]
 2011年に登場した更新車で、IGBT素子を使用したVVVF装置に換装されています。試作車を含む11〜13編成が早期に改造されました。この録音は11編成になります。今里筋線の80系と類似の音で、日立2レベルIGBTで今や主流となった、「ヒュゴゴゴ…」という系統の非同期モードが特徴です。しかし、減速時は80系と同様、かなり聞き取りにくい音です。
 録音は長堀鶴見緑地線横堤→今福鶴見間です。
・その他の写真
 初期の量産車で、7110以下4連です。試作車との違いは、何かあるんでしょうかね。実はよくわかりません。
 2004.2.22 長堀鶴見緑地線大阪ドーム前千代崎駅にて撮影
 こちらは14編成以降の車両で、写真は7123以下4連です。前面の塗り分けや、車体側面のラインの、先頭付近での処理が異なっています。他には、スカートにいくつか見える穴のようなものが、4個から2個に減ったようですね。これが何を意味するかは分かりませんが…。
 2004.2.22 長堀鶴見緑地線大阪ドーム前千代崎駅にて撮影
 中間更新を受けた編成で、元は試作車の7161以下4連です。塗装変更やスカートの交換が行われているようです。ホームドアが設置された関係で、だいぶ苦しい構図になってしまいました。
 2012.2.23 長堀鶴見緑地線門真南駅にて撮影
 初期車で7058号車から7108号車方向の室内です。窓の途中で車体幅が絞られているのがはっきり分かると思います。ドア窓はその断面に合わせて途中で折り曲げられています。
 2004.2.22 長堀鶴見緑地線大正駅にて撮影
 後期車で7273号車から7123号車方向の室内です。初期車では貫通扉の色が、周辺の壁より濃く見えましたが、後期車では、同色になっているようです。ただし、撮影した号車が違いますから、編成内の位置による違いなのかどうか、不明でもあります。
 2004.2.22 長堀鶴見緑地線大正駅にて撮影
 後期車で7265号車から7165号車方向の室内です。シートモケットが交換された後と思われます。
 2012.2.23 長堀鶴見緑地線大正駅にて撮影
 更新された7211号車から7161号車方向の室内です。室内での目立った変化は、ドア付近の床に黄色のラインが引かれたくらいなのではないでしょうか。
 2012.2.23 長堀鶴見緑地線門真南駅にて撮影

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