・大阪市交新20系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
24904以下6連(24系)
中央線用24系24904以下6連
2006.1.2 中央線九条駅にて撮影
 1990年、技術面では画期的であった20系も居住性などでは時代のニーズに合わないとの判断から登場した車両で、性能的には従来の20系とほぼ同じものとなっています。
 車体はステンレス製で、側窓は一段下降式となるなど、それまでの車両とは全く異なる印象を与える車両となりました。車号の付番方式は20系と同様ですが、千位に路線番号を挿入し、5桁になったのが特徴です。このため上位2桁を使って21系、22系などの呼び方もされます。性能は基本的に加速度2.5km/h/sで、21系のみ3.0km/h/sとなっています。
 2009年4月現在21系10連18本、22系6連28本(24系7本、OTS系2本の編入分含む)、23系6連22本、24系6連4本、25系4連17本計572両が活躍しています。
 走行音(日立初期車)[osk22ha.mp3/1.11MB]
 まずは日立製の制御装置を積んだ車両の走行音です。4桁番号の20系とは違って、メーカーによる差はたぶんないと思います。気分的な問題で各メーカーの車両を録音しただけという面もありますので…。
 ただ、同時期、あるいはその後他社で登場する車両の音などを比較していくとこのタイプのVVVF音は基本的に日立製が元になっているのではと思われます。まぁ、国鉄の207系でもこのタイプで各社競作となっていますから広く公開された制御ソフトになっているのかもしれませんが…。
 ちなみに、新20系で日立製の機器を積んだ車両は御堂筋線の21系では01〜03・10・11・16・17編成、谷町線の22系では01〜04・11編成(01〜04編成のモータは-04RBで、これを「日立初期」とする)、四つ橋線の23系には該当車両無し、中央線の24系では01〜03・09〜11編成(09〜11編成は22系59〜61編成に改番)、千日前線の25系では03・04・07〜17編成が該当するようです。つまるところ、この「日立初期」の区分は22系01〜04編成のみとなります。
 この車両の個体差という部分もあるかもしれませんが、一つ一つのパルスモード切替がはっきりと聞こえてきて、なかなか好感がもてます。停車直前にはドアチャイム(予告チャイム)が鳴ってしまうため、少し回生ブレーキの終わりの音が聞きにくいです。高速域では、目一杯の速度が出る区間ではないと思いますが、はっきりとWN駆動の「ゴロゴロ…」が聞こえてきます。
 録音は谷町線平野→駒川中野間です。女声自動放送化後の録音ですが、谷町線名物の長い駅名の一つが聞けます。
 走行音(日立初期/異音車)[osk22hb.mp3/909KB]
 同じ日立製の電機品搭載車ですが、モータ音にやたらと異音が加わります。4桁番号の20系で2131号車の谷町線時代のようなタイプになります。が、減速時にもはっきりとその異音が聞こえてきます。
 ちなみにこの編成は、谷町線の新20系更新の第1陣に指名されたため、既にGTOのVVVF装置は取り外されてしまいました。
 録音は谷町線喜連瓜破→出戸間です。長い駅名や難読駅名に数えられる喜連瓜破は録音の起点側のため放送では聞けません。もっとも、出戸も十分変わった駅名ですが…。
 走行音(日立後期車)[osk21ha.mp3/823KB]
 こちらはモータがHS-34529-04RBから-05RBに変更されたグループの車両で、御堂筋線仕様の車両での録音です。初期車と比べるとパルスモード切替の部分の音が眠たいような気もしますが、車両による個体差や車内環境などによる違いということもあり得るので、判別は難しいところです。
 録音は御堂筋線昭和町→西田辺間です。御堂筋線用のため、加速が少し速いはずです。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(日立後期車・高速運転)[osk24ha.mp3/1.11MB]
 こちらは近鉄けいはんな線開業後の録音です。以前の東大阪線区間(長田〜生駒)も含めて高速化され、70km/hを超えての運転が行われるようになりました。他線区の新20系とはひと味違う走りが楽しめます(その代わり所属本数が少なすぎますが…)。
 録音は近鉄けいはんな線吉田→荒本間です。
 走行音(日立後期車・高速+抑速運転)[osk24hb.mp3/2.41MB]
 こちらは生駒→新石切間の急勾配のトンネルを抑速ブレーキで下山していく走行音です。一旦はほぼ最高速度まで加速するようですが、間髪入れずに抑速ノッチに投入しているようで、WN駆動の「ゴロゴロ…」は一瞬聞こえるだけのようです。
 減速時には抑即ブレーキから一旦惰行し、停車ブレーキに移っています。そのときに少し「ゴロゴロ…」音の聞こえる時間帯があります。それにしてもブレーキの緩いこと…。
 録音は近鉄けいはんな線生駒→新石切間です。
 
 走行音(東芝初期車)[osk21sa.mp3/1.18MB]
 こちらは東芝製の機器を積んだ車両です。だからと言って何が違うということでもないみたいです。御堂筋線用ですので、加速は速いわけですが、北大阪急行線内でノッチの入れ方が緩いんでしょうか、あまり速い印象も感じられないですね。
 東芝製の機器を積んだ車両は21系では04・05・08・09・12〜15・18編成(18編成の制御装置は-A1、モータは三菱MB-5012-A4)、22系では15〜19編成(18・19編成の制御装置は-A1、これを「東芝後期車」とする)、23系では01〜04・10編成、24系では04〜07編成(05〜07編成は22系55〜57編成に改番)、25系では01・02・05・06編成が該当しているようです。
 録音は北大阪急行桃山台→緑地公園間です。女声自動放送化後の録音です。
 走行音(東芝初期車)[osk22sa.mp3/731KB]
 同じく東芝製で、谷町線用22系での録音です。どことなく高めの音が響いているような、というところでしょうか。メーカーによる違いよりは個体差の範疇だとは思いますが…。
 録音は谷町線太子橋今市→千林大宮間です。まさかの、長い駅名が並ぶ駅間です。
 走行音(東芝初期/異音車)[osk22sb.mp3/757KB]
 こちらは谷町線名物の異音車での録音です。非同期モードも含めて5段目のパルスモードの途中や、7段目(ここが1パルスモードと思います)の始まりで、明かな異音が鳴ります。タイプとしては、20系GTO車のところで紹介している2131号車のようなものですね(日立車で紹介している異音と比べるとずいぶんかわいいです…)。
 録音は谷町線天王寺→四天王寺前夕陽ヶ丘間です。女声自動放送化後の録音で、例のお気に入り区間です。ドアチャイムなどの整備途上の時期の録音でしたが、この車両は既に改造済でした。
 走行音(東芝初期車)[osk23sa.mp3/739KB]
 同じく東芝製で、四つ橋線用23系での録音です。他線区と比べてゆっくり加速しているように感じるのは気のせいでしょうか。その一方で、他に紹介している東芝車と比べるとパルスモード切替の音がはっきりしている印象があります。
 録音は四つ橋線なんば→四ツ橋間です。女声自動放送化されてだいぶ経過してからの録音ですが、未だにドアチャイムが付いていない、貴重な車両です。
 走行音(東芝初期車)[osk24sa.mp3/885KB]
 同じく東芝製で、中央線用24系での録音です。非同期モードも含めて5段目のパルスモードに入る時に、爆音に近いレベルの音が鳴りますね。6段目の途中では異音車のような響きも少しあるように思います。
 録音は近鉄東大阪線(当時)荒本→長田間です。近鉄線内のため男声自動放送です。長田に到着したところで大阪市営地下鉄の女声自動放送が始まります。古い録音のため地下鉄線内と同じ70km/h制限のはずです。
 走行音(東芝初期/異音車/音ズレ)[osk25sb.mp3/704KB]
 千日前線25系の第1編成は、谷町線に何本かあるような異音車なうえ、2両の電動車でモータ音がずれているのが特徴です(もちろん、整備状態により今後消える可能性もあります)。特に減速時に、まるで違うタイミングで異音が入ったりするのは、なかなか面白いものです。
 録音は千日前線小路→北巽間です。
 走行音(東芝後期車)[osk22sc.mp3/784KB]
 こちらは東芝製のうち、制御装置がSVF-001-A1となっている、最終増備くらいの時期の車両の走行音です。VVVF音がどうと言うことよりも、ドア上に次駅等の案内装置が設置され、ドアチャイムが装備されていることが特徴となっています。これも厳密に言うと96年の増備の21系16・17編成に初めて設置され(この編成は全ドア上に表示器を設置)、98年の18編成ではコストの問題か千鳥配置となり、このファイルにある22系の後期車両については98年度に改造されたものとなっています。
 録音は谷町線天王寺→四天王寺前夕陽ヶ丘間です。お気に入りの区間の男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(東芝後期車)[osk22sd.mp3/699KB]
 同じく東芝製後期車両の録音です。同じ編成の号車違いですが、デジタル録音で録り直したものです。「爆音」は小さめですが、6段目のパルスモードへの入り方も比較的はっきりしているようです。
 録音は谷町線谷町九丁目→四天王寺前夕陽ヶ丘間です。女声自動放送化後の録音です。
 
 走行音(三菱初期車)[osk23ma.mp3/365KB]
 こちらは三菱製の機器を積んだ車両の走行音です。乗った車両がたまたまそうだっただけかどうかは分かりませんが、特に三菱モータの爆音が目立つと言うこともなく、やはりメーカによる差はないようですね。でも新20系に準じた設計で三菱の機器を積んでいるOTS系なんかは爆音が鳴っているような雰囲気もあるので、個体差が目立つのか、あるいは検査時に機器が入れ替わっていることもあり得るのかな、というところでしょうか。
 三菱製の機器を積んだ車両は、21系では06・07編成と18編成のモータのみ、22系では05〜10・12〜14編成(12〜14編成のモータは-A4、これを「三菱後期」とする)、23系では05〜09・11〜22編成(14〜22編成のモータは-A4)、24系では08編成(モータは-A4、現在は22系58編成)、25系は該当車両無し、となっているようです。
 録音は四つ橋線本町→四ツ橋間です。昔の男声自動放送の頃の録音です。
 走行音(三菱初期車)[osk23mb.mp3/762KB]
 同じく三菱製の機器を積む初期車の録音です。非同期モードも含めて6段階目の音が爆音と言えば爆音ですが、それほどではありません。それよりも、VVVF装置の音がかなり大きいようで、力行や回生中、「ジー」という音がよく聞こえてきます。この時乗った編成は全体的にそうだったようですが、三菱車全体の特徴ではないと思います。
 録音は四つ橋線四ツ橋→なんば間です。女声自動放送化後の録音ですが、ドアチャイムは未搭載です。
 走行音(三菱初期/異音車)[osk23mc.mp3/710KB]
 少し変わった異音車での録音です。非同期モード含めて6段階目に入った辺りで、爆音が鳴らない代わりに回転数と一致しない駆動音みたいなものが突然鳴り出します。減速時にはそれと分かるような音はないのですが…。
 上の三菱初期車と同じ編成での録音で、やはりVVVF装置からの「ジー」という音は大きいです。
 録音は四つ橋線本町→肥後橋間です。
 走行音(三菱後期車)[osk24ma.mp3/1.01MB]
 三菱製後期タイプで、24系(今では22系になって谷町線に転属)での録音です。4段目と5段目で、少し震えるような響きがありますね。これも三菱モータ車らしいかもしれません。特徴的な「爆音」がないのが、らしくないところですが…。
 古めの録音の中では珍しく、WN駆動の「ゴロゴロ」音がよく響いています。
 録音は中央線長田→高井田間です。女声自動放送化後の録音ですが、ドアチャイムは未搭載です。
 
 走行音(IGBT改造車)[osk22ia.mp3/891KB]
 2010年より新20系の更新工事(中間更新)が開始され、IGBT素子を使用したVVVF装置への換装も更新メニューに含まれています。この録音は谷町線22系の更新車です。GTO時代は4桁番号の20系と新20系では全く違うVVVF音だったのに、IGBT化されたら何ら変わらないものとなってしまいました。車体の状態の違いから、4桁番号の車両より綺麗に聞こえますが、基本的に同じ音です。
 録音は谷町線文の里→田辺間です。放送で聞こえる駅名は平凡ですが、行先はレアで、喜連瓜破行です。
 走行音(IGBT改造車)[osk25ia.mp3/816KB]
 こちらは最初にIGBT車が投入された千日前線の25系です(録音した車両は初期改造車ではありません)。ホームドア設置に対応した改造も25系では実施されていますが、走行音には特にそれに伴う差はないと思われます。
 録音は千日前線南巽→北巽間です。南東側の最初の区間ですが、直進で出発するし、よく走ってくれます。
・その他の写真
 こちらは御堂筋線の21系、21917以下10連です。ラインカラーは赤です。中間には全面広告付の女性専用車が連結されていて、どうしても目立ってしまいます。
 2008.5.2 御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 こちらは谷町線の22系、22604以下6連です。ラインカラーは紫です。どうも歴史が古い割に施設への手入れが少ないらしく、非常に暗い雰囲気のところが多いようです。正面向かって右側の車号標記が大きな初期車です。行先も「喜連瓜破」谷町線に多い難読駅名の一つですね。
 2009.5.1 谷町線都島駅にて撮影
 同じく谷町線の22系で中間更新を受けた22603以下6連です。車体上部へのラインカラー追加と大きな号車番号表示の追加が目立ちます。初期車のため、正面の車号標記は大きく、更新時にも手を加えられなかったようです。
 2012.2.22 谷町線都島駅にて撮影
 こちらは四つ橋線の23系、23601以下6連です。ラインカラーは青です。この編成は新20系の中でも22601編成と同じく、最初に製作された編成であり、正面向かって右上に書かれている車号が大きいのが特徴です。
 2006.1.3 四つ橋線西梅田駅にて撮影
 こちらは千日前線の25系、25601以下4連です。ラインカラーはピンクです。一番マイナーな路線の割には、個人的にはいつも乗車率が高いイメージがあります。4連で運転本数も少ないからなんでしょうけど。正直なところ、録音には不向きだと思います。
 2003.3.10 千日前線日本橋駅にて撮影
 こちらは千日前線の25系、25609以下4連です。中間更新が行われた編成で、車体上部へのラインカラー追加や大きな号車番号表示の追加が目立ちます。
 2013.1.5 千日前線南巽駅にて撮影
 四つ橋線の23120号車から23620号車方向の室内です。次駅等案内装置の設置は23系が最後になる模様で、当然ながらこの写真も未設置の頃のものです。
 2007.9.1 四つ橋線西梅田駅にて撮影
 御堂筋線の21217号車から21617号車方向の室内です。次駅等案内装置も設置された車両のものですが、ほとんど見えませんね。
 2002.12.29 御堂筋線中百舌鳥駅にて撮影
 谷町線の22305号車から22905号車方向の室内です。2008年度から(?)実施されている、シートモケット交換された車両になります。1人ずつの区分模様がだいぶ変わりました。色はほぼ同じでもあり、やたら硬くなったことで気付いた次第です。
 2009.5.1 谷町線文の里駅にて撮影
 中間更新を受けた谷町線の22303号車から22603号車方向の室内です。手すりの追加やドア付近の黄色のラインの追加が目立ちます。
 2012.2.22 谷町線都島駅にて撮影
 こちらは新20系用の日立製VVVF装置です。4桁番号の20系ではメーカーによって装置の形も違えば音も違っていたわけですが、新20系では装置の形も統一されているようです。写真は24203号車のものです。
 2008.5.2 中央線九条駅にて撮影
 日立製VVVF装置のゲート制御部で、21010号車のものです。パワーユニットとは反対の側面に、このような小さめの箱があります。
 2008.5.2 御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 こちらは新20系用の東芝製VVVF装置です。特に形状の違いはないようです。写真は21108号車のものです。
 2008.5.2 御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 東芝製VVVF装置のゲート制御部で、21005号車のものです。
 2008.5.2 御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 新20系用の三菱製VVVF装置です。写真は21107号車のもので、やはり形状の差異は見られません。
 2009.4.30 御堂筋線西中島南方駅にて撮影
 三菱製VVVF装置のゲート制御部で、21007号車のものです。形状には全く差異は見られません。
 2008.5.2 御堂筋線西中島南方駅にて撮影

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