・泉北7000系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
7752以下2連+7504以下4連
先頭電動車に改造された7752以下2連+7504以下4連
2011.11.30 南海線天下茶屋駅にて撮影
 1996年夏に営業を開始した、5000系をさらにモデルチェンジした車両で、先頭を貫通形にして4連と6連に構成を変更したこと、インバータ装置のスイッチング素子をGTOサイリスタからIGBTに変更したことなどが特徴となっています。
 制御装置は初登場から3年が経過したIGBT素子を使用したものに変更され、編成構成は5000系と同様MT比を1:1としたことで、IGBTとしては初めて1C4Mの接続になりました。また、当時はそれほど普及していなかったシングルアームパンタグラフを装備していることも特徴と言えるでしょう。
 1998年までに6連1本と4連5本の計26両が製造されましたが、2004年に編成替えと一部搭載機器の入れ替えが行われ、現在は6連2本と4連3本、2連1本の組成に変更されています。
 走行音[snb7000a.mp3/1.69MB]
 日立IGBTの第1世代の音で、非常に高い音が特徴です。初期のIGBTである営団(→東京メトロ)03系や9000系、07系の日立車、JR西日本の223系1000番代1次車の日立車と同系統のVVVF音で、起動時の短い間しか甲高い音が聞こえてこないタイプということのようです。もっとも、5000系と同じ構造のモータのようで、中〜高速域でモータ音が大きいため、VVVF音の聞こえる速度域が狭いだけなのかもしれませんが…。
 録音は中百舌鳥→深井間です。
・その他の写真
 上の写真とは反対側からの撮影で、7503以下4連+7551以下2連です。ちなみに、2連化された車両は、元々4連の両側の先頭車両で、中間のパンタなしの電動車から制御器やモータを和泉中央方の先頭車に移設し、難波方の先頭車にはパンタグラフを新設した、ということのようです。4連の中間車2両は、パンタ付電動車はそのまま別の4連の中間に組み込み、パンタなし電動車は前述の通りT車化されており、これも同じ4連に組み込むことで、2M2Tの4連2本から3M3Tの6連1本と1M1Tの2連1本に化けた、ということになります。
 2011.11.30 南海線天下茶屋駅にて撮影
 7001号車から7501号車方向の室内です。5000系とは配色が異なるし、7人掛けのロングシートも一体の座布団で構成されているのもんなかなか変わったところですね。
 2011.3.11 和泉中央駅にて撮影
 7002号車のVVVF装置です。日立IGBTの箱そのものではありますが、この時期の1C4M用の大容量版なだけあってかなり大きくなっています。この頃は1相につき一つのパワーユニットを持っているため5000系のGTOからの小型化はほとんど実現してないと言っていいでしょうね。後に出てくる7020系とは隔世の感があります。
 2011.11.30 南海線天下茶屋駅にて撮影
 7002号車の台車です。モノリンク式軸箱支持方式のボルスタレス台車だということですが、台車の違いはあまり論じられるタイプじゃありませんので、詳しい方にお任せします。
 2011.11.30 南海線天下茶屋駅にて撮影

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